JUGEMテーマ:
音楽 DAY BEFORE BLUE / COMA-CHI
★★★★★★☆☆☆☆
01.Intro
02.放浪
03.skit-Cypher@丸子橋
04.ミチバタ
05.夢三夜 feat.ATOM,CRIMESIXXXL(STERUSS)
06.Bye bye my self
07.夜間遊泳
08.Love music feat.TARO SOUL
09.skit
10.バイブレイション
11.4seasons
東京24区ミチバタ産フィメールラッパー。
2006年最重要フィメールラッパーと名高いCOMA-CHIがダメレコから1stアルバムをリリース。…しかしカルデラビスタといいCOMA-CHIといい上手い具合にダメレコを踏み台にし(言い方悪し!!)ステップアップしていったなっと思う。ちょうど参加し始めた頃とダメレコが売れ始めたのが同時期だし。実力があっても名を売りにくい今の音楽業界の現状からすると正しく運が良かったと言える。
COMA-CHIは昔MCレイと言う名前で活動しており(確認済みの音源は"極悪ガンボ"とY.O.G.のアルバム『sessios』に収録されている"RAPPRs HIGH"のみ。もしかしたら昔イベントで数曲やってたからまだあるかも)その頃は今よりも過激なリリックが多くバトルMCという印象が強かったが、COMA-CHIに改名し2005年B-BOY PARK MCバトル準優勝という華やかしい経歴を手に入れた位から、最近の変に尖がってない温かみのあるスタイルに変わった。このスタイルチェンジが功を奏し、よりフロウの幅を広げ深みのあるMCになったと言える。経験は人をレベルアップさせる。間違いない。簡単に言えば「よくここまでいい女になったな」ってところか。
声質的にはフィメールでは珍しく等身大のスタイルで勝負している。昭和の香りがするどこか懐かしいフロウは聞く者を安心させる。一般的なフィメールラッパーに多いハーコー娘のドスが聞いたフロウや雰囲気などは何処へやらっと言った感じだ。むしろこの女性への原点回路こそオリジナル。
その原点回路が存分に表れていたのがMICROPHONE PAGERら辺の雰囲気を思わせる"ミチバタ"だ。正直『悪名』とかに入っててもおかしくないんじゃない?っと思う程オールドな香り満載。今の疲れている世の中を癒すような都会の喧騒を忘れさせてくれる不思議なチル曲に仕上がっている。最後のシャウトなども昔の良き時代を思い出させてくれる。
"夢三夜"はシリアスなトラックで現実と夢の間のような曖昧なモノを詩的に歌っている。某歌謡曲のフレーズのサンプリングなど相変わらずの弾けっぷりのATOMやこういう曲で真骨頂を発揮するSTERUSSのCRIMESIXXXLは文句無しの仕事っぷり。
DMR関係で一番相性の良いTARO SOULを迎えての"Love music"は名作。この曲の存在が若干出てきたアルバムのマンネリ感を上手く吹き飛ばしてくれた。ソウルフルに歌い上げる二人のラブソング?は心地良い。やはりCOMA-CHIは歌い上げるようなスタイルのラッパーと良く合う。(TARO SOULしかりY.O.G.しかり)
しかし客演が入ると正直COMA-CHIが客演に喰われている印象が強い。COMA-CHIあっての客演でなければならないのを客演あってのCOMA-CHIに成り下がってる感がある。これは今後の改善点だろう。あとリリックが曖昧で抽象的な感じが多いのも気にかかる。本人も言う通り、もう少し具体的なリリックやストーリーテイストなリリックが増えると曲に広がりを持たせられると思うし、それだけの技量をCOMA-CHIは兼ね備えているので期待したい。
1stアルバムにしては上手く纏まっていると思うが日本語ラップ界ではフィメールラッパーは成就しないと言う通説があるので(姫やBRIER、NORISIAM Xなど)COMA-CHIもこれからが正念場だろう。
ちなみに名古屋の若女将とも言われているAMAZONESのANTY the 紅乃壱とも交流があるので、今後は彼女共々是非とも荒波に負けずに日本語ラップを盛り上げて行って欲しい。
⇒ カルーア (05/18)
⇒ tatan (05/15)
⇒ カルーア (04/01)
⇒ (03/30)
⇒ カルーア (03/05)
⇒ saba (03/01)
⇒ カルーア (02/03)
⇒ mus69 (01/29)
⇒ カルーア (11/25)
⇒ イルミナミ (11/25)