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Bust The Fact

JUGEMテーマ:音楽
 
Bust The Fact / GAGLE
★★★★★☆☆☆☆☆

01.謎?謎
02.Practice & Tactix(Soljazzmix)
03.Scoop Hunter
04.Practice & Tactix
05.空耳アワー

レペゼン仙台GAGLEの1st EP。GAGLEといえば世界的に高い評価を受けているDJ Mitsu the beatsのJAZZYで温かみのあるトラックにDJ Mu-Rの鬼スクラッチが絡み、DJ Mitsu the beatsの実弟でもあるMC Hungerの度の越えたハッチャケたフロウと正しく言葉遊びのリリックセンスが上手い具合に融合した1MC2DJの珍しいクルーだ。
この1st EP『BUST THE FACTS』は5曲しか収録されていないが、それでもリスナーに十分なインパクトを残した1枚。それはオープニングナンバー"謎?謎"から聞いてとれる。初っ端からエンジン全開でHunger節が炸裂しているユーモアたっぷりの楽曲だ。そして今作のメインが"Practice & Tactix (Soljazzmix)"4曲目に原曲が控えているが、正直このREMIX版を聞いてしまったら原曲は聞けないと思う。濃厚なJAZZY感が凝縮された上質なトラックに一見JAZZYな雰囲気に合いそうに無い日本人らしい声質ライミングを持つHungerが唯一無二の個性を前面に押し出し新しいグループ感を生み出した、とてもGAGLEらしさが出た楽曲。
最初にGAGLEを聞いた時は音楽のズレが違和感となっていたが次第にその違和感が病みつきになっていく。そんな中毒性の高い音楽性をGAGLEは持っていると思う。
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STILLING STILL DREAMING

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STILLING,STILL DREAMING / THA BLUE HERB
★★★★★★★☆☆☆

[DISC-1]
01.THIS 98
02.ONCE UPON A LAIF IN SAPPORO
03.¥
04.SHOCK-SHINEの乱(1 PREMISE)-REMIX
05.BOSSIZM
06.STOICIZM PRELUDE(NO TIME)
07.STOICIZM
08.孤墳
09.COAST 2 COAST 2
10.続・腐蝕
11.ペンと知恵の輪(WE LOVE IT MADLY)
12.あの夜だけが
13.AME NI MO MAKEZ
[DISC-2]
01.SHOCK-SHINEの乱(1 PREMISE)
02.RAGING BULL
03.知恵の輪(THIRD HALLUCINATION CHAOS)
04.北風(WIND FOR WIN)


北海道から日本一のリリシストBOSS THE MCとHIP HOPならCLUB MUSICまで手掛ける偉才O.N.OとのグループTHA BLUE HERB。名前を見ると分かる通り彼等は日本のレジェンド・ロック・バンドTHE BLUE HEARTSを非常にリスペクトしていて言うなればそのロックの精神"反骨精神"を日本語ラップに注ぎこんだグループを言えるだろう。そう何よりTHA BLUE HERBの魅力と言うのはBOSSの熱過ぎるリリックで今の現状の腐った社会に対してリスナーに「俺はこうしてる。だからオマエ等もこうすればいいじゃないか。」って持論を語りかけているところにある。その言葉は普段日本語ラップを聴かない人にも影響を与える程で各界の著名人からの評価もすこぶる高い。

この『STILLING,STILL DREAMING』は1stというコトもあり比較的重たい楽曲が多く1枚まるまる聞くには結構な勇気と根気が必要だが逆にここまでハードな作品だと時たま無性に聞きたくなるのも事実。特に『Ame Ni Mo Makezu』のカッコ良さは抜けていてついついリピートしてしまう楽曲だ。正直THE BLUE HERBに関してはこんなレビューを見るよりは実際に手にとって聞いてみるのが一番手っ取り早い気がします。この『STILLING,STILL DREAMING』時代が変わるというクラシックが収録されている『ONLY FOR THE MINDSTRONG』比較的聞きやすい『未来は僕等の手の中』の3枚を聞いてそれでも駄目なら今後も彼等を好きになる可能性はほぼ無いと思うし、逆にこの3枚の内どれかが満足に聞けるのなら時間はかかるかも知れないがいずれ全ての作品が聞けるようになると思います。
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TRASH TALK
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TRASH TALK / 韻踏合組合
★★★★★★★★☆☆

01. INTRO
02. MO.GU.RI.
03. Wakin' Big pt.2
04. THE SHOW(HIYOCCO YET REMIX)
05. ライマーズ・ハイ pt.2
06. 道頓堀ナイツ
07. 口癖
08. ER1 緊急救命室
09. ラッパーズ・チャンプル feat.HUNGER,ポチョムキン,YOUTH,TAKASE
10. TRASH TALK
11. D−RULE
12. Kansaiiii feat.GAZZILA
13. MISSION
14. BACKYARD
15. WATER DANCE

前作『ジャンガル』が大人数のMICリレーだからこそ見栄えした雑多系アルバムだとすると、今作『TRASH TALK』はメンバーが「茶番」っとおちゃらけている割に、今まで以上に正統派な作品に仕上がっている。HEAD BUNGERZとCHIEF ROKKAの2組にスリム化を図り、その為必然的に統一性が生まれたんだと思う。メンバーの脱退というのは、寂しいモノがあるが、それがクルーとしてのプラスになるならリスナーとしては喜ばしいコトだと思う。
現在進行形の韻踏が思う存分に味わえる"MO.GU.RI."少し前までは最大の持ち味だった雑多系ミュージックスタイルの進化系"ラッパーズ・チャンプル"シーンで流行ともなった「ぃぃぃ!!!」の原型"Kansaiiii"などの代表曲は勿論、ER+ONEの迫力あるフリースタイル"INTRO"から始まった彼等の茶番劇は、クラシック曲"Water Dance"まで全編捨て曲無しで聞かせてくれた。
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By Phar The Dopest

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By Phar The Dopest / By Phar The Dopest
★★★★★★☆☆☆☆

01.イントロ
02.ああバイファー・ザ・ドーペスト
03.言わなくていい
04.PAYBACK(報復)'98 Feat MC SHIRO
05.切り札のカード
06.大丈夫
07.無敵の捜査網 Feat INNOSENCE
08.ある意味規則的な生活の中の贅沢
09.ALWAYS
10.未来予定図
11.人生ゲーム
12.PARTY(理想)
13.パーティ(現実)
14.アウトロ

幼馴染コンビKREVAとCUE ZEROからなるBy Phar The Dopest。最近はまたKREVAの意味深な発言や「くレーベルコンピ」等で急接近もありBy Phar The Dopestもついに復活か!!っと世間を騒がしている。それにしても1stアルバムをリリース後休止(解散?)している間にコンビでここまで知名度が明と暗がくっきりと分かれるケースも珍しい。今聞くと当時そこまで実力的な開きがあるように思えないが、ただ如何せんKREVAはカリスマ性というか自分を大きく見せるのが上手い気がする。実力以上の貫禄というか余裕というか…要するに虚像なんだけど後の活動、経験でそれが身になったという感じか。
古い作品だが注目点は多い。まずは今ではトラックメイカーとしても確固たる地位を築いたKREVAのトラックメイキングで、当時から彼が手掛けている曲は例外無く良質。レトロっぽさの残る毒気の無い煙たい浮遊感に包まれているトラックは単調な打ち込み音とキーボードやホーン使いなどを基調しているからこそ成せる業だろう。個人的には最近のミニマムで綺麗過ぎるトラックよりこの頃のチープなトラックの方がKREVAのラップスタイルに合っていると思う。あと何と言ってもボーナストラックの"伝道師"。痛烈。痛快。正に極みです。
| comments(0) | - | By Phar The Dopest |
COMPILATION ALBUM
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COMPILATION ALBUM / POUND
★★★★★★☆☆☆☆

[DISC-1]
01. PLAYER OR PLAYER HATER / PHOBIA OF THUG
02. GANGSTAISM / U feat. KALASSY NIKOFF
03. STAR IT UP / CHOCO BROTHERS
04. NEXT GENERATION / ENDLESS FILE
05. FEELS JAPS / G-CONQUEROR feat. B-NINJAH, AKIRA
06. KEEP IT BALLER / SYGNAL
07. MY DOGS ON THE STREET / B-NINJAH & AK-69
08. CHICAIN COCAINE / TOKONA-X feat. SYGNAL
09. Mr.BILLY MEETS GUN / Mr.OZ
10. SHAKE DA ASS / M.O.S.A.D.

[DISC-2]
01. PSYCHOMMUNITY / KOPS
02. DO IT / PREJUDICE
03. CLICK DA TRIGGER / CALUSARI feat. PHOBIA OF THUG & II-J
04. 殺戮凱歌 / STRONG STYLE
05. Alboro Nada / ENFADO
06. BRAIN IS OVOID / DEVICE CHANGE
07. KRASH THE LIEV / STRIKE OUT
08. DELVSION AND DESIRE / BITING COLD
09. WHAT'S UP JACK / CALUSARI feat. PHOBIA OF THUG
10. HARDCORE / DIEDRO

横浜のHIP HOPシーンはREGGAEと密接な関係にあるように名古屋ではHIP HOPとHARD COREは密接な関係にある。名古屋シーンの首領ことMr,OZを中心に2つの異なるジャンルを代表する歴戦の猛者達が「POUND」の旗の下に結束した渾身の1枚がこちら。POUND名義では1stシングル『POUND』2ndシングル『OBEY OUR WAY』で最大風速異常級のMICリレーを披露した彼等だが、今作はそういったMICリレーは取り除き各クルー,MC1人1人の個性を尊重し立たせている。そのお陰もあってかWATTやSYGNALと言った後のTHE BALLERESの活動に繋がる人を発見出来たり、名古屋シーンはM.O.S.A.D.ありきだと思っていたリスナーに驚かしたのも事実。特に個人的には残忍なシリアスなトラックに粘っこいフローのUとKALASSY NIKOFFのそこら辺のR&Bシンガーには無いスリリングな歌声が映える"GANGSTAISM"が印象に残った。他にもT-Xの代表曲"I Just Wanna… (Intro)"の原型ともいえる"CHICAINCOCAINE"の疾走感は堪らないものがある。耳障りが良く久々に日本語ラップで純粋にカッコイイ楽曲と言えるだろう。
ただ唯一残念だったのはクルー単体で収録した性で作品に山場と言うのが無いのが事実。ここにもし"OBEY OUR WAY"級の曲が締めに組み込まれていたら文句無しにクラシックとして紹介出来ただけに惜しい作品だ。
| comments(0) | - | POUND |
OBEY OUR WAY
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OBEY OUR WAY / POUND
★★★★★★★☆☆☆

01. Obey Our Way (DJ 4-Side Mix)
02. Obey Our Way (Diedro Mix)

B-NINJAH&AK-69,DIEDRO,M.O.S.A.D.,PHOBIA OF THUGなど052を支える大御所達からなる日本語ラップ最大級の破壊力を秘めている大所帯グループPOUND。2001年に1stシングル『POUND』をリリースした彼等が、翌年名古屋のドンMr,OZの誕生日12月28日に名古屋シーンの確立を目論んでドロップした爆弾がこちら。
前作『POUND』は1stというコトで手探り状態ながらも持ち前の前身姿勢だけは忘れないようにした「勢いと一体感を重視した作品」とするならば今作は「持ち味は見せつつ自分の好きなコトを最大限の力を持ってやりきった作品」だ。7分も越える大作に関わらず最後まで飽きなく聞ける背景にはその素晴らしい精神があったからだと思う。特に名古屋特有ともいえるハードコアとの共存が見事に日本語ラップを新しいフィールドに導いており、そんな機械的で派手なトラックにバッチリ合うMr,OZを始めとし、TOKONA-XやAK-69等やはり名古屋勢はフローだけで他MCに対し一歩もニ歩も抜きん出ている存在だ。
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グレイゾーン
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グレイゾーン / RHYMESTER
★★★★★★★★☆☆

01. スタンバイ・チューン
02. Rhymester曰く
03. 現金に体を張れ
04. JIN’s ROOM(CM)
05. ザ・グレート・アマチュアリズム
06. だから私は酒を呑む
07. 911エブリデイ
08. フォロー・ザ・リーダー
09. BIG MOUTH
10. スロー・ラーナー
11. お ぼ え て い な い
12. 4’13”
13. グレイゾーン
14. WELCOME 2 MY ROOM

正味な話、僕のRHYMESTERに対する評価っていうのは酷いもんで、酔いどれライマーMAMMY-Dと下手な社会派リリックしか書けない歌多丸のおふざけに近い、掛け合いとチープで面白みの無いDJ JINが作るトラックが絡み合うポップソングのイメージしかありませんでした。だけど、今回この『グレイゾーン』を聞いて、そんな先入観を持っていた自分を恥じました。一つのテーマに対し、皮肉且つ、自信満々に飛び出すリリックの引き出しの豊富さ。DJ JINのブレイクビーツを基調とした幅広いトラック。そして、何よりキング・オブ・ステージの名に相応しい立ち振る舞いっぷり。彼等は日本語ラップシーンを正常に出来る力を持っていると確信しました。
自然体のリリックが目立つメインMC2人に比べ、堅い押し韻が目立つDJ JINが良い味を出している"ザ・グレート・アマチュアリズム"初期の餓鬼レンジャーを思わす単純明快なMICリレー"BIGMOUTH"リリックの題材の珍しさもさるコトながらRHYMESTERらしく無い綺麗めなトラックが癖になる"4’13”"など僕の心を揺さぶってくれた楽曲には本当に感謝したい。
これだけの完成度を誇りながらアルバムタイトルが「曖昧な領域」という意味を持つ『グレイゾーン』っとなっているのは彼等が体たらくな日本語ラップ界の現状を皮肉っているように思えてる。きっと彼等はこの『グレイゾーン』より完成度が低いモノなら聞く価値無いよっと僕等リスナーに提言しているように思えて仕方ない。
| comments(0) | - | RHYMESTER |
Mr.COMPACT
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Mr.COMPACT / LITTLE
★★★★★★☆☆☆☆

01. Mr.Compact
02. MC〜殺人マイクを持つ男〜
03. ワックマン feat.MUMMY-D
04. 灯
05. ライムライト Pt.2
06. 不純異性交遊
07. 不純異性交遊Part.2 feat.INNOSENCE
08. レスキュー〜LAST TAKE〜
09. WAR ZONE feat.童子-T
10. 西TOKYO TRIBE feat.FREGRANCE
11. いいの feat.坂本美雨
12. BE-BOP NEW SCHOOL feat.GANXSTA DX,FREGRANCE,オチ
13. 中央自由WAY feat.meg
14. 剣と楯

クルーで活動しているMCが、ソロをやる上で、多少のスタイルチェンジをするのはよくあるコトだが、それが吉と出る作品というのは余り無い。それは今まで16小節1バースで良いところを3バースに増やさなきゃいけなかったり、っとリリック構成に悩んだりして自分の魅力を見失いがちになるからだ。結果ソロ活動しても最終的には伸び悩み屈してしまう形も多々あるのだがLITTLEの1stアルバム『Mr.COMPACT』はKICK THE CAN CREW時より高い評価を受けたという非常に稀な作品だ。
ビジュアルが良いからかしばしば女性から「リッ君ー!」っと黄色い歓声を浴びる彼には軟派なイメージが先行しがちだが、実際のところ東京Zファミリーという日本語ラップ界随一の硬派どころからキャリアをスタートしてるだけあって、ハードコアラップこそが、お家芸と言わんばかりにKICKでは見られなかった毒気のあるリリックが光っている。さらにLITTLEと言えばの高音フローや、丁寧かつ大胆なリリックセンスは、ソロになっても衰えを見せず自分の魅力を存分に披露した。
特にハイライトはDJ OASISが手掛けたハードなオケに盟友MUMMY-Dを招いた、痛快DISソング"ワックマン"だろう。後にキングギドラ名義だがDisられるとは当時は思いもしなかった。あとは当時全盛期だったチープなHOUSEオケに自慢の高速ライムを轟かす"灯"男性諸君なら誰もが覚えがある不純な交際目的をLITTLEが代弁してくれた"不純異性交遊"なども聞き逃せない佳作。全体的に流れが良く及第点を越えた楽曲ばかりなので、非常に聞きやすい作風に仕上がっている。日本語ラップ初心者にも安心、丁寧な作品だ。ただ、逆に聞き込めば特出した曲が無いコトに気づき多少聞き辛くなってくるのも確か。そういった意味ではソロ活動としては課題も残し最高のスタートを切ったと思ったのだが。後の彼の中途半端な活動を考えると残念で仕方ない。
| comments(0) | - | LITTLE |
東京AVANT-GARDE
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東京AVANT-GARDE / Q-ILL
★★★★★☆☆☆☆☆

01. Sound of Joy
02. tokion jazz
03. 路上 feat. FUNKY MIC
04. RHYME WIRE feat. TAKATSUKI & HISOMI-TNP
05. Inverse ft. TETS
06. Tokyo Avantgarde feat. SD JUNKSTA
07. Gold Moon feat. TAKATSUKI
08. カーバイト倉庫 (dedicated to 宮沢賢治)
09. NOAH feat. SPINNA BILL
10. 3rd Eye feat. MIKA ARISAKA
11. ビリジアン
12. LAW
13. 2005

日本で唯一規律に縛られてない自由な詩人Q-ILLが約3年ぶりにアルバムをリリース。その名も『東京AVANT-GARDE』その名前のインパクトもさる事ながら1stアルバム『Out of cosmos in the brain』で魅せた、当時珍しかった生音をふんだんに使った手法からのスタイルチェンジには正直驚いた。3年という年月でここまで引き出しが増えるものなのか。ただ、それもスポンジのような彼の柔軟な吸収力あってこそ。錆びれたアスファルトに照らす太陽(彼)の光(楽曲)は日本のアンダーグランドの"今"を感じさせてくれる貴重な1枚。その中でもハードコアなリードナンバー"Tokyo Avantgarde"は度々専門誌に2005年No.1と取り上げられる程の楽曲。ファミコンで発売されたサンリオのバレーボールゲーム音をサンプリングしたと思われるチープな喝采の音から始まる濁流の流れのような激しいスパイラルミュージックはジェットコースターを制限速度以上で滑走してるかのような危険性と、それ故の快楽(好奇心)を絶妙の塩梅で聴かせてくれる。
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東京AVANT-GARDE
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東京AVANT-GARDE / Q-ILL
★★★★★☆☆☆☆☆

01. Sound of Joy
02. tokion jazz
03. 路上 feat. FUNKY MIC
04. RHYME WIRE feat. TAKATSUKI & HISOMI-TNP
05. Inverse ft. TETS
06. Tokyo Avantgarde feat. SD JUNKSTA
07. Gold Moon feat. TAKATSUKI
08. カーバイト倉庫 (dedicated to 宮沢賢治)
09. NOAH feat. SPINNA BILL
10. 3rd Eye feat. MIKA ARISAKA
11. ビリジアン
12. LAW
13. 2005

日本で唯一規律に縛られてない自由な詩人Q-ILLが約3年ぶりにアルバムをリリース。その名も『東京AVANT-GARDE』その名前のインパクトもさる事ながら1stアルバム『Out of cosmos in the brain』で魅せた、当時珍しかった生音をふんだんに使った手法からのスタイルチェンジには正直驚いた。3年という年月でここまで引き出しが増えるものなのか。ただ、それもスポンジのような彼の柔軟な吸収力あってこそ。錆びれたアスファルトに照らす太陽(彼)の光(楽曲)は日本のアンダーグランドの"今"を感じさせてくれる貴重な1枚。その中でもハードコアなリードナンバー"Tokyo Avantgarde"は度々専門誌に2005年No.1と取り上げられる程の楽曲。ファミコンで発売されたサンリオのバレーボールゲーム音をサンプリングしたと思われるチープな喝采の音から始まる濁流の流れのような激しいスパイラルミュージックはジェットコースターを制限速度以上で滑走してるかのような危険性と、それ故の快楽(好奇心)を絶妙の塩梅で聴かせてくれる。
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