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FLIP HOP
JUGEMテーマ:音楽

FLIP HOP / 瘋癲
★★★★★★★☆☆☆

01. Rebirth
02. Radio flip flop
03. XXX
04. come get out
05. why!?
06. YEAH OH EI !! (UH-SA!)
07. good friends feat. no-boo for tick
08. Radio flip flop
09. M.V.R. feat. MISTA O.K.I , TYPE Lo
10. Radio flip flop
11. Sugar Kut(z) feat. DJ SHARK
12. Radio flip flop
13. In The Bubbles
14. Caliente feat. ERI KAMIYA
15. Splash (interlude)
16. 20000miles
17. 我等は彼等へ

1st『MUSIC IS EXPRESSION』(2003年発売)が歴史的名盤となった瘋癲が前作から丸2年という比較的短いスパンでリリースした2ndアルバム。だがこの作品をリリースするまでには相当の苦労や苦悩などがあったと思う。なぜなら彼等は2003年の秋にトラックメイカー兼ドラマー(エンジニアリングなども担当)として瘋癲サウンドの中枢を担っていたM.FUJITANI氏を事故で失ってしまったからだ。そういう状況を考えればそれにめげずに彼等が新たな音源を出してくれたのは本当に喜ばしいコトだ。

M.FUJITANI氏が残した哀愁漂うドラムプレイから始まる今作は、1stである種完成されていた瘋癲サウンドを一度基礎の基礎まで削り落として、そこから改めて一つ一つ確かめるかのように積み上げて作りあげたように思えた。事実、地を這うように轟く土臭さや、派手で守るコトなど全く帰り見ない攻撃性、シンプルさを追求した近未来を思わせるトラックなどは今までの瘋癲では無かったタイプのサウンドだ。
それ故、時に音作りに迷いが見え若干試行錯誤しているようにも感じるが既存の完成されていたサウンドを捨て、新しいスタイルを確立しようとしている彼等の挑戦は温かく見守って行きたい。

そんな試験的な今作の中でも、レペゼン石川からの刺客no-boo for tickを招きM.FUJITANI氏に捧けだレクイエム"good friends"前作でも抜群のコンビネーションを披露したERI KAMIYAとのタッグ再びの"Caliente"全世界の人に向けて発進された(是非とも自分の子供に聞かせたい)ピースフルな"我等は彼等へ"などは比較的前作までの流れを汲んでいるので自然と耳に残る曲だろう。
2006年には史上初!?目で聴く!?アルバムとして『FLIP HOP TV』(DVD)が大満足の内容+良心的な値段(1995円)でリリースされているので興味ある方は是非そちらもチェックして欲しい。

一口メモ。
・正直彼等はバンドスタイル(1st)での印象(活躍)が強すぎて…今作も悪くは無いんだけど比べてしまうと残念。
・地味に"Sugar Kut(Z)"とか好きなんだよね。
・昔、まだ自分がはっちゃけてた時に身内の某イベントで"我等が彼等"を自分色に勝手にアレンジして(既存のリリックにオリジナルのリリックを継ぎ足し)歌った経験有り。…あれは今思っても失態だった。
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MUSIC IS EXPRESSION
JUGEMテーマ:音楽

MUSIC IS EXPRESSION / 瘋癲
★★★★★★★★★☆

01. Capisce?
02. Fu-Ten
03. Break it Down
04. Fo My People feat.MONKEY-KEN
05. 俺達のブルース
06. am feat.akiko
07. pay ya dues
08. Good dayz
09. Before the rain
10. 降り続く雨
11. 20000feet(under)
12. Escapizm
13. Heart feat.ERI KAMIYA
14. Ticket to ride
15. Castaway

NAKED ARTZのMILIとMONDO GROSSOのB-BANDJの2MCにBEAT TRICKSの一員であるDJ SUWAとALMAKKA,NAKED TRACKのトラックメイカー兼ドラマーM.FUJITANI(R.I.P...)からなるグループ。その名も瘋癜(ふうてん)。彼等はそのグループ名が示す通り今までの日本語ラップ界では枠外にされていたと言っても過言では無い生音を基調とした所謂HIP HOPバンドスタイルをシーンに根づかした革命児だと思う。その後、日の目を見たこのジャンルの人口は月日を重ねる毎に右肩上がり状態で増え続けてはいるが(韻シストやROMANCREW等)いずれも彼等のレベルに到達してるとは思えない。未だに彼等が一番だ。

僕がそう言い切るのにはそれなりの理由がある。それは瘋癲の音楽は生音やJAZZ要素をトラックに組み込むコトにより生まれるどす黒いファンク色が極めて薄いからだ。いやそのファンク色自体に非は無いし、むしろそれが生音最大の魅力だと言えるが逆に言えばそれだけを売りにするグループが多すぎるのも事実。
しかし彼等は違う。確かにファンク色がトラックの礎になっているは間違い無いのだがそこに注ぎ込まれる、うねるような螺旋状のカラー(旋律)が所謂ファンク色より、前面に出る結果、独特なカオスに包まれた世界が生まれているのだ。
そしてそれを可能にしているのがM.FUJITANI氏の正確かつ的確なドラムテクニックとDJ SUWA氏の遊び心に溢れた高速スクラッチだろう。彼等ベース隊によって生み出される極上なトラックに2MCが織り成す日英仏語を織り交ぜたライムが溶けるようにトラックに絡み唯一無二の瘋癲サウンドとして完成されるのだ。

テンポ良いマイクリレーがポジティブなグルーブ感を生み出した"俺達のブルース"MC達の深みのある間の取り方が壮大な世界観を生み出している"降り続く雨"天性のJAZZシンガーERI KAMIYAの歌声が気持ちよく染み渡る"Heart"など注目曲は数多くあるが、本当に注目して欲しいのは全ての楽曲に異なる性質があると言う多面性だ。一つ図太い芯が(これが例のファンク色)通り、その周りを艶やかに見せるこの多面性はTHE ROOTSにも通じるモノがあり、云うなれば世界に誇れる1枚(アーティスト)である。
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