りんごのりんご / りんご
★★★★★★☆☆☆☆
01. リンゴブルース
02. すりおろしりんご(FRESH MIX)
03. 旅
04. 化学反応 feat.TARO
05. ちょいとな
06. よいとな
07. 水 feat.大和民族
08. 音LOVE
09. りんごのリンゴのRINGO
10. 太陽に吼えろ! feat.DARTHREIDER,ROY YHE ROYAL
11. 枠餌虫 feat.ロベルト吉野
12. りんご病 feat.TARO
13. 休日
1000円シリーズの第2段。このアルバムのヒットでDMRという名が知れ渡ったっと思うのは気のせいかな。ただ、今聞くと音質の悪さばかりが耳につく。DMR関連は音質が悪いから聞かない。っていう人もいるみたいだけど、確かにこの頃は聞くに堪えないかもしれない。でも、逆にこの音質が悪いガチャガチャ感が荒削りの新人向きというか「りんご向き」なのは違いないだろう。
そもそも、りんごはKen The 390,EI-ONE,はなびの3人からなっていて、本当に好き勝手やっているグループだと思う。それこそ"すりおろしりんご(FRESH MIX)"から始まる、このノンストップハイテンションミュージックは正に恐れを知らない新人にしか出せない雰囲気を漂わしている。相変わらずのタロケンの相性の良さや、ロベルト吉野の仕事っぷりも評価したいけど、このアルバム最大の見せ場は"水""音LOVE""太陽に吼えろ"の3曲だろう。
"水"は変態ハイテンションラップMCズの大和民族を招き入れてのMICリレー。Smrytrpsのカトウケイタが手掛けた変則的な高速beatは8th wonderのソレに似ていて、濁流の流れを思わせる激しいトラックだ。その濁流に真っ向から立ち向かうかのような彼等の熱い叫びは否応無く首を降らせる出来。たぶん現場向きの曲だと思う。
"音LOVE"はりんごが送る主観的なラブソング。リリックの殆どが自分の視点で話が進んでるから分かりやすい。しかしこういう時のはなびは本当に印象を残すのが上手い。「あ〜もう大好き 中3の時に一目惚れしてから」この出だしだけで他の2人を無力化し、それ以降も本当にその人(松山さん?)のコトが好きなんだなーっていう想いがひしひしと伝わる純なラップを展開する姿には尊敬。基本的には綺麗めなトラックだけど、どこか恋にありがちな粘っこい感じもします。そして徐々に激しくなっていき、ピーク時にはドラムが鳴り響く。もうそれは不思議とチルです。
"太陽に吼えろ"はDMR総長ダースレイダーに自虐ラップの申し子ROYを迎えた青春ラップ曲。タイトル通りの熱い展開で夕日が眩しい土手でラップしている情景が目に浮かびます。この青春ラップの中で抜群のインパクトを残したのが、やはりというかROY。パンチラインの「ブルーだったら目指せよレッド」というリリックは本当に聞く価値あり。全体的に上手く纏まった1曲。
ちなみに彼等の代表曲でもある"旅"は後に出た『DeadlyMetalRollerCoaster』にREMIX版が収録されています。REMIX版の方が雰囲気も音質も向上している満足のいく1曲になっているので、そちらもチェックしてみてください(ただ思うにREMIX版がコッチに入ってたら浮いたと思うんで、原曲は原曲で良いと思います)。
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