ExPerience The Ill Dance Music / MIC JACK PRODUCTION
★★★★★★★☆☆☆
01. Experience The Ill Dance Music
02. Emotional Mic
03. Jail Bird
04. The Bright Age......
05. Natural
06. Seven Seas Voyage
MJPの3段攻勢(COZ-MOS完全版→NaturalとJail Birdのアナログ→そして今作)の集大成に相応しい一枚。アナログオンリーだった"Jail Bird""Natural""Seven Seas Voyage"の3曲に未発表曲3曲(『Experience The Ill Dance Music』はintroなので実質2曲)を加え、リマスタリングまで施したファンなら涎がダダ漏れの内容。しかもこのCDを出した理由が「昨年アナログを手に入れる事が出来なかった人の為に」というメンバーの意向でらしい。その心意気素晴らしい!全くこれからは北海道に足を向けて寝れないです。
"Emotional Mic"はアルバムの序章にはうってつけのアップテンポな曲。"Experience The Ill Dance Music"からの繋ぎもスムーズで入りやすい。まもなく始まる濃厚で様々なMJPワールドの入り口的存在の曲だ。
MJPのリーダーだけに留まらず北海道ラップ界のカリスマ的存在のBIG JOE。かのBOSS THE MCも「尊敬する人は?」の問いにBIG JOEの名前を挙げたという。この"Jail Bird"は現在オーストラリアで服役中のBIG JOEに捧げた楽曲で、各人のリリックにもJOEに対する想いやリスペクトが端々に感じ取れる。またサビはメンバーはもちろんリスナーからの想いでもある。
「Jesus Christ. Yesただ祈るだけ Jailで死すのは嫌なだけ...」
4曲目の"The Bright Age......"はとにかく熱い!今年のJリーグ並に熱い楽曲。日本の歴史(高度経済成長やバブル崩壊)など「戦後から現在まで」に起きた特徴的な出来事を日の出とかけて、語ってくれるんだけど、正直聞き終えた瞬間には口があんぐりと開いてしまっていたのは僕だけでは無いと思う。それぐらい圧倒的な内容だった。また徐々に激しさを増すトラックには機械の暴走も匂わせており、本当に彼等の凄さを再確認した楽曲だった。
"Natural"はその名の通り自然にリスペクトを施した楽曲。ベース音がズンズンと響くトラックにまるで踊るようにラップをする彼等のスタイルこそIll Dance musicの名に相応しいと思う。サビの「Natural 太陽と月のrhythmの線上にあるから心地いいんだ」という言葉はある種の悟り。音楽を自然体で感じられる喜びは何事にも変えられない。
"Seven Seas Voyage"は説明無用の名曲。ただDEMOバージョンに比べて、音が増えてしまった分、単純で心地よいループミュージックという最大の魅力をやや失ってしまったがそれでもこの曲をこのクオリティで聴けるだけで感動。このEPでは唯一BIG JOEのラップが収録されている点も聞き逃せない。けど、やはりこの曲はYURAの存在が余りにも大きい。よく笑いの神がとかいうけれど、この曲のYURAにはラップの神が舞い降りたと思う。
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