<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
三日間

JUGEMテーマ:音楽
 
三日間 / EI-ONE&はなび
★★★★★☆☆☆☆☆

01.始まり
02.もがく
03.時計 feat.ミュージッシャン
04.閃き
05.夜になれば・・・
06.行進
07.一瞬 feat.INDARA CUTE PAN2 from 大和民族
08.カワズとカラス
09.岐路
10.ニュース feat.bonga from THE KAERU
11.続く

EI-ONE&はなび。過去に放源(上記の他にBB the KO,ペロスポーツ,ガスケンの五人)で日本語ラップシーンに一石を投じた『極上の異端児』シリーズ(1は未聴)は荒削りでガリガリな音質ながらそのラップに対する熱量は凄まじく出来云々では無く心に響く作品で、後にそれがBLASTに紹介され名が売れてのもその作り故だろう。。
『HOME BREWER`S VOL2』に音源を提供した後、惜しくも放源は解散しEI-ONE&はなびとして活動開始。その異質なスタイルが現ダメレコ総長ダースレイダーの目に留まりDMRの一員になる。DMR本体のアルバムに加えKEN THE 390との「りんご」で好評を博し着々と実績と経験を積み急成長していった。
ただ彼等の成長と言うのはライムやリリックの部分では無い。もちろんそこでの成長も見逃せないが彼等の場合はまず"人"としてだ。好きなコトをやり通すのに必要なモノの全ては「何気ない日常の中から生まれる」というのを知っているからこその成長だろう。確かにスキルだけを見たら未熟に感じ押し韻主義の人から見れば受け付けないかもしれないが、彼等のリリックは言葉遊びの前に日本語だからこそ伝わる想いというのを知らせてくれる。
曲間をほぼ無にするコトにより生まれる統一感は高く、何よりEI-ONEが手掛けるトラックの質の高さに驚いた。HIP HOPだけでは無くJAZZやREGGAEなどのサンプリングを主体に骨組みしその上に自分色に肉付けするアプローチの仕方には今まで評価されなかったコトに疑問を持った程。
「三日間」というコンセプト通り作品が進んでる以上修正する必要は無いが、個人的には物足りなさが残り出来るコトならボーナストラックという括りで良いから"一瞬"のような爆発力を持った曲をもう1曲程聴きたかった。正直聞き終えた後の若干の物足りなさは否めない。

曲作り→バイト→ライブの彼等の三日間の日常は「ラッパー=悪(ワル)」とか「音楽家=才能の塊」という固定概念が抜け切れてない自分達からすれば良い意味で親近感が沸き取っ付きやすい。夢追い人の実態は僕たちとさほど変わらない日常を過ごしている。ただ一つ「好きなコトの為には苦労は惜しまない」と言う点を除いては。結局はそんな「反骨精神」こそ彼等を突き動かすエネルギーになっているのだろう。
| comments(0) | - | EI-ONE&はなび |
| 1/1PAGES |